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2024/04/29 (Mon) 06:38
Posted by REAL.Kawamoto
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2022/01/05 (Wed) 22:32
Posted by REAL.Kawamoto
楠本柊生帝國元帥 第14帝國「会いに行ける元帥」に参加して来ました。

昔もこうやって、歩いてダイアモンドホールに向かっていた気がする。運動不足解消と、途中で花屋に寄りたくて、名古屋駅から向かう道すがら、それでもわたしはまだ実感がわいていなかった。

献花は白い花にしたいと、決めていた。出来れば大きな百合の花。
でも残念ながら、何度かからぶって辿り着いた花屋には百合がなかった。用意しておかないからだよ、って自分に呟いて、白の小さな花束を買った。

思ったよりもだいぶギリギリめに着いて、整理券の番号が意味をなさないのもわたしらしかった。階段で5階までにも怯まず向かって、階段に貼られていたチラシがお魚になった元帥なので心臓がばくばくした。

整理券順に呼ばれる待合ホールにはたくさんの臣民さんが集まっていて、呼ばれている番号はもうわたしの番号の7倍辺りだった。列に並ぶ。

結局いつでもどの現場でも基本的にはぼっち参戦なので、今日この日を現場で迎えることは遠く海の向こうで船に乗ってる幼なじみとしか話していない。でもきっと、この現場にいる皆は、いつかどこかで出会っている。そうしてここに来たのだ。

ロビーには物販と献花のコーナー、チラシがご自由にお取りくださいと積まれているのは宝塚かよ、と思ったし、公演の写真や小道具の展示はやっぱり殿堂かよ、と思った。
でも献花の列に並んで、向こうにいる元帥の形代の姿を見ると、会いに来たんだなあと思った。静かにただ白い花を供える。

この元帥の言葉、覚えてる。と思った展示で既にじわっときていたけれど、とりあえず出遅れたぶん、席を探さねばならぬ。幸いぼっち参戦のお陰でそこそこいい席に座ることができた。オペラグラスを忘れた、と思ったけど、そもそも帝國でオペラグラスを使ってなかったぞと思い直し、開演時間まであと少しの時間をぼんやりと過ごした。

影アナウンスは普通に始まり、それが終わるとあの幕前の曲が流れ、既にロビーで流れてる懐かしい曲たちで涙腺は刺激されてたけど、始まってしまう、と息を飲んだ。
そして、カルミナブラーナがかかり、幕は上がった。

読み上げの年表の初っぱなから、ああもう定光寺中将限界じゃんっていう涙声で。隣の立花大将が落ち着いた声で読み上げるのが、また。
そして、キリエが流れた。

勿論、そこにある筈の楠本柊生帝國元帥の姿が現れよう筈はない。
けれど、声が聞こえた。
これが精神世界に冠たる、第14帝國だ!
嗚呼、そうだろう、そうするだろうと思っていた。いくらでもサンプリング出来たろう、ここの元帥の声は。
わかってはいた、わかってはいたけれど、もう悲鳴のような涙が溢れて号泣していた。
完璧なスリートップのオンブラッタ。わたしはこのときの春木大佐がものすごく好きだった、と、思い出した。
オーライは、わたしの好きだった人のではなかったけれど、でも、オーライだった。

そして。柊生元帥は、そこにいる。そこにいた。

物質世界の臣民諸君よ。物質世界に縛られた哀れな臣民諸君よ。
そう、そこにいる臣民はその中心に現れる元帥を確かに見た。それぞれの思う姿の元帥を。

それは幻創論の体現だった。そうなることは知っていた。知っていたけれど、どうしようもなく奇跡のような瞬間だった。

わたしは、あの瞬間を忘れないだろう。
忘れないためにここに記した。



30年続いた戦争が終わり、いなくなった元帥を探すという式典のお話は一瞬でコメディパートに入り、すぐにオールナイト14が始まった。
オールナイト14の冒頭で、元帥が死んじゃいましたね、って中将が初っぱなで話してしまって、でもそれは元帥との約束だったらしい。お亡くなりになった、な、と大将がまぜっかえしながらも、中将はずっと涙声で一生懸命進行してた。
元帥と約束したこと。元帥が見たいと言っていたスリートップのオンブラッタが実現したこと。
そして、元帥と、新しいかたちの式典をと考えていたのが本当はこの式典で、それは過去の式典を皆で見ようっていうものだったんだって。

軍服の一番暑い夏。と、聞いて、思い出すべきだったんだけど。
それはわたしがちょうど第14帝國を知り、どはまりした、絶賛受験生だったあの夏だった。

まさかそれをここで見ることになるなんて、って、勝手に自分でその勝手な符号にぐっと来てしまった。
あのニューフレーバーは、たぶんこのダイアモンドホールで、そしてあのニューフレーバーは、わたしも参加してた。
でも、赤坂BLITZには、受験生だからそんな無理な遠征できない…って諦めて、だから軍服の一番暑い夏はビデオを買ったよ。あの冒頭、めちゃめちゃ覚えてたよ。風間少佐の裁判からの20年越しの謝罪、ファンクラブの会費まで調べてるじゃんって笑った。
成り上がりXはめちゃめちゃ令和の成り上がりXでめちゃめちゃ傑作だったし、尉官ズのえのきも令和バージョンになっててどちらもほんと笑った。
笑って、笑ったけど、いやこれ往年の帝國思い出すけど絶対押してるよね時間って思ったら、やっぱり押してて、そんなとこも笑っちゃった。

そして本編に戻って、風間少佐が元帥の形代になって、冒頭のオンブラッタで起きた奇跡を丁寧に解説してくださって、元帥は確かにこれからもいるのだ、と、でもそれは祈りのようで願いのようでもあった、と思う。
元帥の遺影に、リッターが一人ずつ、白い大きな百合を供えていく。ああ、やっぱり、白い百合だよね。そう思った。

そうして、元帥の演説が流れ、全てのプログラムは終了して、とりあえずさよならだ。
ニュルンベルクのマイスタージンガー。
カルミナブラーナも、マイスタージンガーも、わたしが好きなのは、第14帝國があったからだ。
(マイスタージンガーはブギーポップもあるだろっていう自分だけの突っ込みも置いときながら)

カーテンコール、定光寺中将が読み上げた言葉は、本当に本当に、あたたかくて皆が同じ気持ちでした。
泣いて泣いて泣いて、でも気持ちはあたたかだった。
どれだけ拍手がなりやまなくても、2回目の緞帳は上がらない。規制退場を待ちながら、ほうっとしていました。

言葉にならないだろうと思っていたけれど、でも、言葉になるもんだな。
というか、わたしはずっと語りたくて語りたくて、語れなかった残さなかったことも後悔しながらやってきたので、これは語らないと、残さないといけない、と、思ったのでした。

退場時にいただいた元帥が開発した天むす。お手拭きを立花大将が、天むすを風間少佐が、そして定光寺中将が絶えず声をかけてくださいました。
天むす、どうにも食べあぐねていたけれど、食べたらめちゃめちゃ美味しくて一瞬で食べてしまった。おやつ用に開発された天むす。毎回式典で売って欲しかった。めちゃめちゃ美味しいじゃんもう、って思ったら、元帥が「だろ?」って笑った。得意そうにあの声で。

これからYouTubeにあげてくださる式典を、わたしがいつどれだけ見られるかはわからない。わからないけれど、でも元帥は旅立ちながらすぐ隣にいるのだ。
いつでも、どこででも、会いに行ける。
また会いに来ますね。元帥。

そして今日は本当に本当に、ありがとうございました。

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